『湖國浮世絵八景』総合開会行事 ~壱ノ景から漆ノ景~

第1部「式典」

日本音楽部門「きらめく湖(うみ)から」

 式典のオープニングにふさわしい箏の厳かな演奏で総合開会行事の幕が開きました。青い照明と赤の毛氈の色調が美しく、華やかな舞台となりました。
 また今回は、びわ湖ホール自慢の「舞台機構」も見ていただく「魅せ転換」方式をとり、演奏を終えた日本音楽部会の生徒は立ち上がることなく座ったまま、舞台がそのまま背面へと移動していきました。

第2部「デモンストレーション」

壱ノ景「湖の底から」:合唱部門・自然科学部門・書道部門

 バックのスクリーンには、自然科学部門が水中ドローンで撮影した、琵琶湖湖底の生き生きとした魚の姿や湖中の様子の映像が映し出され、その映像とともに合唱部門が神秘的な曲を歌い、琵琶湖の知られざる姿を見ることができました。そして、その演奏に合わせて、書道パフォーマンスでは、鮮やかな衣装・振付とともに見事な筆さばきで滋賀県にまつわる和歌を書いてくれました。3部門合同の調和のとれた豪華な舞台を披露することができました。演奏された「海の詩(うた)」(一部分)には歌詞そのものはありませんが、不思議な雰囲気を自由に表現できる曲です。合唱と書道は前日リハーサルで初めて、曲と書道パフォーマンスを合わせた練習を行いました。合唱だけの練習もわずかしかできませんでしたが、最高のパフォーマンスを披露してくれました。

弐ノ景「和歌でたどる古の近江」:かるた部門

 壱ノ景で描かれた書道作品の前で、小倉百人一首部門がかるたの聖地である近江神宮で行われることで有名な競技かるたを披露してくれました。朗々と読み上げる和歌とともに、畳上の格闘技と言われる真剣勝負を見ることができました。空札(からふだ)として「秋の田の~」が詠まれましたが、天智天皇の作とされており小倉百人一首かるたの第一番に挙げられている有名なものです。「あかねさす~」は額田王(万葉集)で蒲生野、「けふも又~」は和泉式部(新古今和歌集)で伊吹山、「淡海の海~」は柿本人麻呂(万葉集)で琵琶湖、「信楽の~」は作者不詳(道助法親王家五十首)で信楽、「引き渡す~」は藤原顕季(堀河百首)で瀬田の唐橋、「常盤なる~」は藤原季経(千載集)で三上山というように、滋賀にある各地をそれぞれ読み込んでいます。読み上げの様子は、ホームページ内で動画をアップしているのでご覧ください。

参ノ景「勇敢なる俵藤太」:郷土芸能部門

 びわ湖ホールの設備によって書道作品が舞台裏に移動した後、スクリーンには三上山が映し出されます。この映像は事務局員たちが実際に三上山に登りドローンで撮影したもので、三上山の全景がきれいに映し出されました。                   

 郷土芸能部門の登場とともにいよいよ大百足退治伝説が始まります。藤太と侍の殺陣シーンとともに太鼓の演奏が会場に響き渡り、短い練習時間で苦しんだ俳優班たちでしたが、殺陣と演奏が見事にシンクロし、力強い舞台となりました。

肆ノ景「鸞~天空に棲む幻の鳥~」:バトントワリング部門

 大蛇の化身の舞をイメージしてバトントワリング部門の演技が披露されました。全員が一体となった動きと高く舞い上がるバトンが美しく、華麗な舞台を作り上げてくれました。

伍ノ景「三上山での大百足退治」:吹奏楽部門・郷土芸能部門

 吹奏楽部門と郷土芸能部門がステージに現れ、太鼓の音とともに大百足退治の舞台が始まります。吹奏楽と太鼓の共同ステージは、演奏をより一層深みあるものにしてくれました。演奏をバックに舞台前では藤太たちとムカデの闘いが繰り広げられ、演奏と演技がリンクしながらストーリーが進んでいきました。

陸ノ景「大団円」:軽音楽

 大津高校軽音楽部の生徒が『大百足退治伝説』から着想を得て、作詞・作曲した『Change!』。手拍子を合図に、演者と軽音楽部が踊りはじめ、最後の「大団円」にふさわしく、大いに盛り上がる舞台となりました。演奏後、観覧席から盛大な拍手が起こりました。
 草津東高校・三重県立神戸高校・阪南大学高校の軽音楽部の3校は府県紹介のテーマ「いと」にちなみ、リモートリアルタイムバンドで中島みゆきさんの「糸」を演奏しました。映像は「Ƶoom」、音楽はヤマハ「SYNCROOM(シンクルーム)」という新しい技術で遠方の学校と合同演奏を行い、まるですぐそばで、3校が同時に演奏しているかのような感覚となる演奏でした。

漆ノ景「未来へつなぐ近江の湖」:フィナーレ合唱

 最後のフィナーレは滋賀県出身の野上涼子さん作詞、加藤景子さん作曲の新しい琵琶湖の歌、「びわ湖トワ」を生徒企画委員・出演者全員で合唱しました。びわ湖トワは、滋賀県の風景を美しく歌った曲で、総合開会行事の最後を締めくくるにふさわしい最高のフィナーレとなりました。